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「経理」ってどんなイメージ?世間の印象と実際のギャップをまとめてみた
この記事をご覧の方は、現役の経理社員で世間のイメージが気になっている方、もしくはこれから経理で働きたいとお考えで、経理ってどんな人がいるんだろうと怖いもの見たさで見ている方などが多いかと思います。
実際経理って「融通利かない頭でっかち」「暗い」「厳格で細かい」など良いイメージ持ってる方って少ないと思うんです。悲しいですが(泣)
そこでこの記事では、現役経理社員であるkazが、世間の経理に対するイメージに対して実際はどうなのかという事を解説していきたいと思います!
もちろんkazは全国の経理社員を知っているわけではありませんので私の知っている範囲での話になりますが、経理に対するマイナスイメージを少しでも払拭できればと思いますので、ぜひご覧ください。
経理社員が世間から思われてると「悲しい」と感じるイメージ
先日、kazのTwitterで以下のようなアンケートを取りました。
【経理所属の方へ】
世間で持たれてるような経理のイメージで一番悲しく感じるものはどれでしょうか?
その他に回答された方はコメント欄でどんなイメージが一番悲しいか教えてもらえると嬉しいです!
・融通利かない
・生産性のある仕事ができない
・細かい事聞いてきてウザイ
・その他
で、結果は以下の通りになりました。
【経理所属の方へ】
世間で持たれてるような経理のイメージで一番悲しく感じるものはどれでしょうか?
その他に回答された方はコメント欄でどんなイメージが一番悲しいか教えてもらえると嬉しいです!
— kaz@ネコ推し経理マン (@kaz01706241) August 20, 2020
僅差ではあるものの、
「細かい事聞いてきてウザイ」
がトップの得票数となりました(泣
この結果を受け、リツイートやコメントで色々と反響もいただきました。
https://twitter.com/rakurakuseisan1/status/1297745448288112641
https://twitter.com/_y_u_ki_yu_k_i_/status/1296778781684719618
https://twitter.com/aitravel_jp/status/1296775258318319623
実際にこういうことを陰口で言われてるの聞いたりとかもしてる方もいるかもしれませんね。
あまり感じてないように見られるかもしれませんが、結構傷ついてるんですよ経理も(笑)
では次項からは、こういった経理の悪いイメージを払拭していきたいと思います!
経理の悪いイメージを払拭!
冒頭でもお話しした通り、経理って「暗い」とか「厳格で細かい」とかあんまり良いイメージを持たれていないのは事実です。
そして実際に暗くて厳格で細かくて融通が全く利かない人もいます(笑)
しかし、もちろん経理はそんな人ばかりではありませんので、経理のネガティブイメージを変えていければと思います!
この項では以下の5つのイメージについて弁解(笑)していきます。
- 細かい事聞いてきてウザイ
- 暗い、無口、真面目過ぎる
- 生産性のある仕事は何もできない会社のお荷物
- 経理は椅子に座って電卓叩いてるだけでOK
- いつも定時ピッタリで帰宅
では、早速ご覧ください!
細かい事聞いてきてウザイ
まずは、経理が思う悲しいイメージアンケートで見事(?)1位を獲得した「細かい事聞いてきてウザイ」についてです。
多くの経理以外で働いておられる方は、「経理ってなんでこんな細かいこと聞いてくるの?」とか「そんな小さいこと知っても意味ないでしょ」とか思ってしまわれると思うんです。
でもですね、別に個人的にその情報を知りたいとかじゃなくて「その情報がないと処理できないから聞く」んです。
例えば、kazの会社では頻繁にこういうことを聞いたりしますが、これは全部意味があるから聞いてるわけです。
- この機械って購入したのいつですか?
→資産の取得年月日を台帳に載せる必要があるため - この機械って合計で何台あるんですか?
→経費にできるのか資産計上しないといけないか判断するため - 何人で会食されたんですか?
→会議費として経費で落とせるのか判断するため
などなど。まぁここでは必要な理由はザックリとしか書いてませんが、経理処理をしていく上で大事な情報になりますので、確認をしないといけないわけです。
まぁ経理側も聞き方キツイ人がいるのも認めざるを得ないので、その辺はお互い様ですが(笑)
「また経理が細かい事聞いてきた。ウザイわ~」と思わず、「仕事で必要なことを聞いてくれてるんだな」と優しい気持ちで対応してもらえると嬉しいです。
暗い、無口、真面目過ぎる
これは逆に黙々と仕事に取り組んでいるという証ですので、褒め言葉かもしれません(笑)
私の会社の経理部も、9時~18時までひたすら電卓の音とパソコンのキーボードを叩く音が鳴り響いてることもよくあります。
今はもう慣れ過ぎて何も感じませんが、やっぱり他部署の人からすると異様な光景なんでしょうね。
経理の部屋に入ってきて「息詰まらないの?」とか言われることもまぁまぁあります。
でも、仕事の時に無口なだけで、プライベートだと普通にしゃべる人多いですよ。
経理部長に「さすがにうるせぇ!」って注意受けたこともあるくらいうるさい時もあるくらいです(笑)
言葉を発せず仕事してたら暗いと思われてしまうのも仕方ないでしょうし、「真面目だなぁ」って思われることもあるでしょうが、プライベートで一度接してみて下さい。
経理って案外おしゃべりでおもしろい人多いですよ!
生産性のある仕事は何もできない会社のお荷物
経理は「ザ・バックオフィス」という感じの部署なので、生産性のある仕事は何もできないと思われがちです。
確かに売り上げを生み出したりすることはそんなにないと思います。
しかし、みんなが頑張って売上げたお金を、少しでも会社の手元に残して従業員の給与を確保できるように動いているのは経理です。
お金を生み出すだけが仕事じゃないんです。節約するのも仕事の一つです。
極端な話ですが、以下の2つではどちらが会社の手元にお金が残りますか?
- 【A】120万円売り上げて100万円経費がかかった
- 【B】100万円売り上げて50万円経費がかかった
単純に計算して、【A】は20万円手元に残るのに対して、【B】は50万円残りますよね。
つまり、いくら多く売り上げてもその分費用がかかったら手元に残るお金は減ってしまうわけです。
上記の例で言えば、経理は売り上げを100万円から120万円に増やすことは難しいですが、経費を100万円から50万円に減らすことができる部署です。
会社のお荷物というイメージをお持ちの方もいらっしゃるようですが、経理がなくなったら会社がどうなるのか、少し想像してもらいたいですね。
経理は椅子に座って電卓叩いてるだけでOK
「経理ってただ椅子に座って電卓叩いてるだけでいいんでしょ?楽だよね~」
これ、実際私も他部署の先輩に言われたことあるんです。
日本が銃社会なら撃ちk…おっと失礼。
冗談はさておき、これ言われたら全国の経理社員がキレるのは間違いないです(笑)
椅子に座って電卓叩いてるのなんて、そんなの業務の一部でしかないです。
一部分だけ都合よく切り取らず、丸一日経理の動向を見てみて下さい。
他部署との連携で走り回ってる経理だっているますし、パソコンで報告資料作ったり決算に必要な資料をまとめたり、クリエイティブな仕事もたくさんしています。
逆に、「椅子に座って電卓叩いてるだけで楽そう」と考えて経理を志望している方がいたら、考え方を変えないと入社してから「あれ、なんか思ってたのと違う。。」とギャップに苦しむことになりますので注意して下さいね!
いつも定時ピッタリで帰宅
これは何もない日は私もそうです。イメージ通りなところが多い印象です。
ただ、「いつも」ではありません。
例えば、経理のトップシーズンである決算に関わる月や各種申告関係の月なんかは残業祭り。
ひと月の中でも月末とかは定時なんかではほぼ帰れません。
私の業務の範囲内でひと月をまとめると以下のような感じになります。
日にち | 忙しさ |
1~5日 | まぁまぁ暇 |
6~10日 | グループ会社の給与計算で残業 |
11~15日 | まぁまぁ暇 |
16~20日 | 自会社の給与計算や各種支払用意で死亡 |
21~25日 | まぁまぁ暇 |
26~31日 | 締め作業や月末資料作成で再び死亡 |
ざっくりですが、大体こんな感じで5日スパンで暇と死亡を繰り返してる感じです。
あくまでも私の予定なのですべて経理に当てはまるわけではないですが、暇な時と死ぬほど忙しい時の差がかなり激しいというのはどこの経理でも同じだと思います。(いつも忙しい経理の方、すいません笑)
全ての経理がそうだとは言いませんが、まぁまぁ定時ビタ上がりの日もありますので、このイメージが強過ぎるのかもしれません。
経理だって残業してますのでイメージを差し替えておいてください(笑)
もっと広めてほしい!経理のイメージ
先ほどの悪いイメージとは逆に、「大変だね」とか「経理って凄くキツそうだけどよくやってるよね」とか良いイメージを持ってくれている方もいます。
経理をしている身としては「そうそう!それ分かってくれるの凄く嬉しい!」となるイメージなので、あなたの会社の経理の方にも是非言ってあげて下さい(笑)
嫌われ役にならなきゃいけないこともあるから大変
経理はお金を扱う部署ですので、テキトーな処理をするなんてことは断じてできません。
時には自分が嫌われても会社のお金を守るために、他部署の社員に嫌がられることも言わないといけません。
これ、分かってもらえてると経理は泣いて喜びます(笑)
嫌われたいと思って嫌味言ってるわけではなく、たった一つの簡単そうに見える処理でも必要な情報がたくさんあるので、他部署の方に情報開示を求めることがあるのは仕方ないことなんですよね。
「悪いイメージを払拭」の項目でも取り上げましたが、経理処理上絶対に確認しておかないと処理できないことも多々あるんです。
繰り返しになりますが、「経理ってなんでこんな細かいこと聞いてくるの?」と思われるかもしれませんが、仕方ない事なので他部署の方にはご理解いただきたいですねm(__)m
あとは、「締切にうるさい」とかいうイメージを持たれている方も多いかと思いますが、これも経理の方で作成する各種資料などの提出期日が決まっているので、それに間に合わそうと思えば締め切りを守ってもらえないとキツイんです。
だから締切締切と何回も口うるさく言ってしまうことも多いと思いますが、このあたりも理解しておいていただけると経理としては非常にありがたい部分だと言えます。
仕事ノーミス当たり前で、たった1回のミスでこっぴどく怒られてる
経理は基本的には「守りの職業」ですので、ノーミスなのが当たり前です。
本当に極々たま~にミスすると激烈怒られます(笑)
100回に1回どころか1,000回に1回のミスでも、内容によっては信用ガタ落ちになってしまう厳しい世界です。
別に「仕訳ひとつ間違えた」とかその程度ならそこまで怒られることはありませんが、振込先間違いや金額間違い、請求書の計算ミスなどは信用もなくなります。
私の同期で先輩からまぁまぁ信頼されていた者もいましたが、取引先への振込金額を一桁間違えてしまい、そこからは振込に携わらせてもらえずに他部署に左遷されてしまいました。。
まぁこんなケースはそんなにないとは思いますが、実際にある話です。
お金を扱う部署なのでこういったミスに対して厳しいのは仕方ありませんし、これも経理の宿命ですが、たまには「ノーミス偉いね!」って褒めてもらいたいものです。
ちなみに、以下のようなツイートも先日したのですが、アカウント作成後ブッチギリ一番のいいねとリツイートをいただきましたので、多分経理の皆さんも「もっと褒めろ!」と思ってるはずです(笑)
https://twitter.com/kaz01706241/status/1299311677884702721
【番外編】思わず笑った経理のイメージ
この記事を書く際に、ネットなどで経理に対するイメージをリサーチしておりましたが、中には「こんなイメージ持たれてるのか!w」と笑えてくるものもありました。
ここからは番外編として、思わず笑ってしまった経理のイメージをご紹介します。
10人にひとりは横領してそう
いやいや、ドラマ観すぎでしょ(笑)
10人にひとりも横領してる人いたら経理の犯罪者率ヤバいですね。
というか、経理ってそんな悪人のイメージついてるんでしょうか。。
うちの会社の経理部は7人で、私が入社してから4人辞めてるので、その確率で言えば誰か横領してますからね。
・・・あ、アイツだ!!
眼鏡・黒髪・色白で両腕に布のチクワみたいなの付けてる
布のチクワw
多分「腕カバー」のことですよね。(腕抜き、袖カバーとも言うみたい)
現実世界でアレ付けてる人いまだかつて見たことないけど、今の時代まだつけてる人いるんだろうか。。
そもそも何の意味で付けてるのか分からなかったので調べてみたら、執務の時に袖が汚れるのを防ぐためみたいですね。
まぁ今はパソコン作業が主流になってるので、そういう意味でも着用してる人が減ってるんでしょう。
ちなみに、眼鏡・黒髪・色白はモロで今の私ですのでイメージ通りです(笑)
一人で黙々と作業をしてるから口臭が酷そう
一人で黙々と作業してるのは間違いないです。
前述した通り、9時~18時までひたすら電卓の音とパソコンのキーボードを叩く音が鳴り響いてることもしょっちゅうです。
更に今はコロナ対策でマスクしてるので、多少臭いかもしれません。
その場合はそっとガムを差し出して下さい(笑)
余談ですが、kazは眠い時用と口臭やばい時用にフリスクとガムは常備してます。
というか、引き出しひとつはお菓子で埋まってるのって事務職あるあるじゃないですか?w
割り勘の時に暗算できなくて「経理のクセに」と言われてキレる
いや、これはキレるでしょw
経理は仕事で暗算してるわけじゃないですから!
こんなこと言ったらアレですけど、僕なんか電卓なかったらまぁまぁポンコツですからね。(中学の時の数学の成績が5段階の2だったのが証拠)
電卓あるのに計算できなかったら、その時初めて叱責して下さい(笑)
というか、これ結構言われてる人多いと思いますよ。
私もなんやかんや10回近く言われてる印象があります。
これはさすがに言われ過ぎか(笑)
経理のイメージまとめ
この記事では、経理のイメージについてまとめてきました。
冒頭でも申し上げましたが、私も全国の経理を知っているわけではありませんので、私の知っている範囲での話になりますが、世間で思われているイメージと案外ギャップがあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
経理はお金を扱う部署なので、会社内でもどうしても閉鎖的になってしまいがちです。
そういった背景からもマイナスのイメージがつきやすいのもあると思いますが、よくよく観察してみるとイメージとは結構違う部分が見つかるかと思います。
今まで経理に対してマイナスのイメージを持たれていた方が、この記事を読んで少しでも良いイメージに変わっていただければ幸いです!
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